哲義繙無碌(てつぎはんブログ)とは、先哲の義訓を繙(ひもと)き記録したものです! 40代を前にして隠棲し、小商いと執筆生活に勤(いそ)しむ愚昧なる小隠が、先哲の教えを中心に、愚拙に解釈する趣味的無碌=ブログです☆

2009年5月9日

人生在勤‐人生は勤にあり

「勤」とは働くことか?

人生在勤。

人生は勤に在り。

『宗史』[辛棄疾伝]より。

「勤」という漢字の和訳、すなわち訓読みは「つと‐める」、「つと‐まる」で、仕事に結び付くニュアンスを持ちますが、本来の意味は「余力が無いくらいに精を出す」とか、「ものごとが行き届いているさま」を表します。

「人生在勤」「人の一生と言うのは働くことである」との和訳を見かけますが、これでは「勤」の意味する範囲が狭まってしまいます。

正しくは、「人の一生と言うのは精を出し尽くすことである」とするべきでしょう。

仕事に限らず、精一杯生きている人、そんな人の笑顔に接すると、幸せのおすそ分けをしてもらったみたいで、清々しい気分になれますね。


さて、気が付けば、前回の投稿から半年が経過しておりました。それにもかかわらず、これまた気が付けば、ランキングの上位に押し上げていただいておる。有り難いやら恥ずかしいやらで、もう少し密に更新せねばと思っております。

そして自身の不精さを戒めるために、記事を更新せずとも上位にランキングされるものよりも、更新が無ければランクアップもしないものにエントリーしました。
「精一杯」には及ばずとも、“遇宮流山人”ならぬ“ぐうたら山人”の汚名を返上したいと思っておるところです。

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